150th FWには、隣接するホワイトサンズミサイル試験場で実験を支援する分遣隊も存在していた。これを150th DES(Defense System Evaluation)といって ミサイルのターゲットとなるデコイやターゲットミサイルを試験場で投射するなど多くの支援業務を請け負っていたようである。F-16C 85-1408もその一機で 尾翼のラインが150thFGたFWの機体とは色違いである。

尾翼のマーキングが大きくい変更され 当時の流行?でもあった尾翼に動物を大書きしたタイプになった。ミチバシリ鳥が爆弾抱えて急降下するデザインは悪くない。雑誌でこれを見たときは、ニューメキシコまで遠征したくなったぐらいである。このF-16C 87-0292は、イラク遠征した時のもの。

2007年 150th FWが再びイラクへ派遣された際は、コックピット横にパーソナルマーキングが施され イラストのようにF-16C 87-0306では、髑髏のマークが書かれていた。

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ここからは、ランダムに各飛行隊をご紹介したい。まずは、ミネソタ州空軍のADF F-16から。ミネソタ州空軍 第148戦闘迎撃グループの第179戦闘機中隊は、それまで使っていたF-4Dから1990年7月に F-16A/Bに機種交換した。本拠地は、ダルース国際空港(Duluth IAP)にあるがF-4Dファントム時代の後期には、尾翼に黒いラインを入れ ”小熊座”の7つの星を書き込んだそれは見事なデザインで 撮ってみたいファントムの部隊だった。

F-16に更新されてしばらくは 濃いグレーで7つの星を入れていたが 2004年に彼らに出会ったときは テールレター”MN”になっており 背中に179th FSの部隊名である”Bulldogs”の文字を入れていた。”最初に見たときは、”MN”でミシガン州かミネソタ州か分からなかったものの 尾翼のチップラインに”Duluth”の文字で ミネソタ州の飛行隊と判別できた次第である。179th FSは、2003年末にF-16A ブロック15からF-16Cブロック25にアップデートしているので 多分その前後にマーキングを現在のものに変えたものと想像する。2017年現在は、ブロック50を所有し、濃いグレー色、所謂ダークヴァイパー色に統一されている。(2006年7月記)
150th FW,188th FS

2018年にF-16CのBlock-50を使用している部隊は、どんどんダーク・バイパーという暗いグレー色に置き換えられてきている。所謂 "Have Glass V"計画に基づいたプチ・ステルス化であり、キャノピ―には、酸化インジウム錫膜を追加し 塗料にも反射を抑えた材料を添加、RCS値を15%も下げた新型バージョンである。F-16C Block-50D 91-0391(2018-7月記)

F-16A Block15N ADF (82-1000)

F-16A Block15 ADF (80-0596)

F-16A Block15G ADF (81-0777)

血走った目で機関銃にもたれるブルドック飛行士・・これが179th FSのインシグニアである。これをPCで作成するのに2時間も掛けてしまった。
第148迎撃戦闘航空群(148th FG)は、傘下に唯一第179迎撃戦闘飛行隊(179th FS)は、1948年にダルースで設立した部隊である。当初はP-51ムスタングを使用していたが F-94、F-102を経て 1976年1月にRF-4Cを受領し 部隊の使命が戦術偵察に変わった時期がある。1983年にF-4Dに更新し 再びADF(迎撃戦闘機部隊)に復帰したもの。東西緊張の時代の1986年には 西ドイツ(当時)にも派遣され ラムシュタイン基地の防空任務を担当したことがある。1990年にF-16A-ADFを受領してからは フロリダ州ティンダル空軍基地に分遣隊を派遣していたが、2002年以降F-16Cに更新後は派遣はなくなったようだ。
アリゾナ、ニューメキシコ州の砂漠に”道走り鳥” Roadrunnerと呼ばれる鳥がいる。バックス・バーニーで有名なルーニ−・ティーズのキャラクターシリーズで、コヨーテとロードランナーの追いかけっこがある。「ミィ・・ミィ・・」と鳴きながら爆走するロードランナーをコヨーテがあの手この手で捕まえようとするドタバタアニメであったが、私もアリゾナの砂漠でこいつを見た時は、車で追いかけてみたくなり、自らがコヨーテ君になってしまったことがある。何せ飛べないくせに走るのはダチョウのようにやたら早いのである。正式には”オオミチバシリ”の言う名でカッコウ科の鳥らしい、体長60センチほどで小型の鶏ぐらいある。ガラガラ蛇などの爬虫類が好物であるが、何でも食べる雑食の鳥だ。前置きが長くなったが、この道走り鳥をインシグニアにしているのが、150th FW/188th FSである。私は嘗てA-7D時代に一度撮影できただけであるが、最近はニューメキシコの”NM”のレターを "MN"と紛らわしい上記のミネソタANGに譲り ロードランナーを大きく尾翼に書き込むようになった。本拠地はアルバカーキの国際空港においていたが、2010年に残念ながら部隊解散したようだ。 

タコスは、やたら美味しいが、部隊名もTacosですかい!!アメリカに行ったら”Tacobell”でタコスを食べよう・・・本来 とうもろこしの薄焼きベースにキャベツとチリで煮込んだ肉とチーズにホットチリソースをかけた比較的低カロリー食品なのだが アメリカ人はそれにもの足りず ホイップクリームなど高カロリーの物を挟み込んで 食べている。だからブーちゃんになっちゃうんだよな・・・・

FWに名称改変される前の150th FG時代のF-16C Block-40E 89-2015。尾翼付け根の濃いグレー部分が少し変わった塗り方で特徴的だ。

上の2枚のイラストは、148th FWがF-16A ADFを使用していた時代のもので 機体の特徴である機首のサーチライトや尾翼付け根の長いふくらみなどがある。ADFはスパロー中距離空対空ミサイルが使えるなど 配備当時通常のA型をはるかに凌ぐ性能を与えられていた。81-0795は、部隊創設50周年の特別塗装である。

左は、数字の良い”MN-000”と”MN-777”で こんな番号の機体を所有していたら手放したくないだろう。丁度 翼に隠れて見えないが 背中に”Bulldogs”の文字が入っている。
148th FW,179th FS

資料によれば2003年にF-16C/Dに機種更新となっているが、2002年10月に撮影したこの部隊には、まだまだF-16AのADF型が存在していた。
尾翼付け根にあるの横長のふくらみがADFの特徴で 本来A/B型が短距離ミサイル AIM-9サイドワインダーしか使えなかった時期に ADF型は、スパローが運用可能に改造されてアメリカ本土の防空専門部隊に配備された。